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ベトナム国籍のコンビニ副店長、詐欺被害を未然に防止!

兵庫県警芦屋署は、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、コンビニで副店長を務めるベトナム国籍のグェンさんに感謝状を贈呈しました。グェンさんはお客の女性のメモを見て詐欺を疑い迅速に対応し、その功績を称えられました。日本で努力を続ける彼女の誠実な人柄や、その働きぶりを高く評価する周囲との関係性、そして外国人が活躍する社会の理想的な形を紹介します。

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兵庫県警芦屋署は、客への声かけによって特殊詐欺被害を未然に防止したとして、コンビニの副店長であるベトナム籍のグェンさんに、署長感謝状を贈りました。

6年前に来日して以来、同店舗でアルバイトとして働いているグェンさんは、「詐欺を防げて自分も嬉しい」と述べています。

4月24日、同店に芦屋市の女性が7万円分の電子マネーカードを買うために訪れました。グェンさんはその金額の大きさや、女性が手に持っていた「ウイルス感染」と書かれたメモ用紙に不信感を抱き、県警から配布された詐欺啓発グッズを女性に見せました。

グッズには、「突然パソコンに表示される警告画面に注意!」などの詐欺の手口が書かれており、同店では高額な電子マネーの購入者には見せるルールになっていました。

グェンさんはすぐに店長に状況を報告し、店長が女性から事情を聞いた上で110番通報しました。「日本語はあまり読めないけど、『ウイルス』の字を見て怪しいと思った」とグェンさんは述べています。

芦屋警察署によれば、「ウイルスに感染しました」とパソコンの画面に警告文が表示されたため、女性が画面に記載された電話番号に連絡したところ、マイクロソフトの社員を名乗る男性から「修理費と保証費としてカードを購入して下さい」と指示を受けたといいます。

2018年夏に日本に来たグェンさんは、神戸市の日本語学校に通い、2019年冬から現在の店舗でアルバイトを始めました。最初は日本語がほとんど理解できず、買い物が困難だったり、ニュースが理解できなかったりと大変なこともありましたが、同僚に教えてもらいながら仕事を覚えることが出来たので、すぐに日本の生活に馴染むことができたそうです。グェンさんは「日本はベトナムに比べて給料が高いし、生活が便利なので住みやすい。」と話しています。

そして、在留資格の期限が近付いた2022年の秋に、店長から「社員にならないか」と誘いを受け、今の会社に入社しました。就労ビザが発行されればその後も日本に滞在できるため、すぐに承諾したといいます。

現在に至るまで無遅刻無欠勤のグェンさんは、店長からも「言われたことをきちんとこなす人」として信頼されており、その真面目な仕事ぶりが評価されて先月から副店長に任命されています。そして、今回の詐欺被害を防いだのは、それから約1週間後のことでした。グェンさんは「普段から一人で解決できないことはすぐ周りに相談するようにしていた。今回は職場のみんなを手助けすることができた。」と笑顔で語っています。

今年に入り、芦屋署管内では11人のコンビニ店員が特殊詐欺被害を未然に防いでいますが、外国人店員としてはグェンさんが初めての事例だといいます。

(参考)メモにウイルス「怪しいと」無遅刻無欠勤で副店長任されたベトナム人女性、詐欺被害防ぐ 芦屋のコンビニ―神戸新聞NEXT

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ヨロワーク 編集部

日本語があまり読めなくても、詐欺啓発の取り組みを理解し普段から意識して接客をしていたことで、今回の詐欺防止に繋がったのだと思います。国籍にとらわれず、その働きぶりを高く評価している周囲の環境も素晴らしいですね。

YOLO総研 編集部 ラン

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YOLO総研 編集部 ラン

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