【全国初】特定技能で外国人観光バス運転手が誕生 

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ヨロワーク編集部

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外国人労働者の在留資格である「特定技能」にて、自動車運送業分野(トラック運送業、タクシー運送業、バス運送業)が2024年に追加されました。

同年年12月にバス乗務員として就労するための試験が行われ、東京都の「ニッコー観光バス」に勤務するインドネシア人の男性が合格。全国初となる外国人バス運転手が誕生することになりました。

全国初!外国人バスドライバーが特定技能1号試験に合格 

外国人が日本で中長期的に働く在留資格の1つである「特定技能1号」に、トラック、タクシー、バス乗務員として就労することが可能になる在留資格の「自動車運送業」分野が2024年に追加されました。

東京都のニッコー観光バス株式会社に勤務するインドネシア人のIyus(イユス)さん(40)は、2024年に初めて行われた資格取得のために必要な「自動車運送業分野特定技能1号評価試験」において、ただ一人、バス分野で合格しました。

イユスさんの経歴と運転手を目指したきっかけ

イユスさんはインドネシア出身で、2013年に来日。日本語学校で学び、旅行会社勤務を経て、2024年6月にニッコー観光バスへ入社しました。

その後、大型自動車二種運転免許を取得し、同年12月には日本語NAT-TEST(N3相当)にも合格。着実にプロドライバーへの道を歩んできました。

イユスさんは、バス運転手を目指したきっかけについて、「日本人のドライバーは、まじめでプロフェッショナルな印象です。制服を着て、飛行機のパイロットのようなイメージで、かっこいいと感じました」と話していました。

2025年春にも観光バス運転手としてデビューへ

イユスさんは今後、研修を経て、全国初の「特定技能」外国人観光バス運転手としてデビューする予定です。

イユスさんは、運転手として気を付けたいことについて「特にマナーと安全に気を付けてサービスしたいです。マナー面では、特に敬語をつかった対応をがんばりたい。日本は敬語を使い、相手に敬意を払う文化です。その文化を尊重して、敬語を使った対応ができるようになりたいです。安全面では、お客様が安心してバスに乗ってもらえるような運転を目指したいです」と話していました。

参考:全国初! 両備グループ(ニッコー観光バス|東京)の外国人社員が特定技能1号評価試験(バス)に合格 

ヨロワーク編集部のコメント

外国人労働者が日本に在留する資格の一つ「特定技能」の業種拡大が進んでいます。

2023年「特定技能2号」にはビルクリーニング、自動車整備、航空、宿泊、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業、素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業の9分野が、2024年「特定技能1号」には自動車運送業、鉄道、林業、木材産業の4分野が追加されました。

国内の労働人口の減少にともない、今後もこの傾向は続くと考えられます。あらゆる分野で外国人労働者が活躍する未来に備えて、日本企業が外国人労働に関する知識や、受け入れる環境の整備をしていく必要があるでしょう。

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