日本に在留する外国人の数が、2024年12月末時点で約376万9,000人に達し、過去最多を更新しました。
これは前年から約35万8,000人(10.5%)増加した結果で、平成24年以降で最大の増加幅となります。在留資格別では、特に「技能実習」「留学」「特定技能」の伸びが顕著です。
日本の在留外国人370万人超で過去最多
日本に在留する外国人の数は、去年12月末の時点でおよそ376万9,000人となり、過去最多を更新しました。
出入国在留管理庁によりますと、この人数は前年末(341万992人)と比較して35万7,985人。率にして10.5%増加したことになります。なお、出入国在留管理庁の報道発表資料によれば、平成24年末以降で前年度比の増加人数も令和6年末時点が過去最多となりました。
在留資格別・性別
在留資格別では、「永住者」が最も多く91万8,116人でしたが、最も大きな増加を見せたのは「留学」で、前年より6万1,251人増えて40万2,134人に達しました。
また、「技能実習」も前年より5万2,039人増えて45万6,595人、「技術・人文知識・国際業務」は5万6,360人増加し41万8,706人となっています。「家族滞在」も前年より3万9,578人増え、30万5,598人となりました。
性別では、男性が191万3,516人(全体の50.8%)、女性が185万5,431人(49.2%)で、ほぼ均等に分かれています。
国籍・地域別
国籍・地域別では、中国が最多で87万3,286人、次いでベトナムが63万4,361人、韓国が40万9,238人と続きます。
ただし、韓国は前年より918人減少しており、主要な国籍の中で唯一の減少となりました。ネパールが前年より5万6,707人増加し、ブラジルを抜いて5位に浮上したことも注目されます。
都道府県別では、東京都が最も多く73万8,946人で、全国の19.6%を占めています。次いで大阪府が33万3,564人、愛知県が33万1,733人、神奈川県が29万2,450人、埼玉県が26万2,382人となっています。
出入国在留管理庁はYOLO JAPANの取材に対し、「特に技能実習や特定技能による外国人労働者の増加が大きく、全体の伸びに影響している」とコメントしています。
参考:令和6年末現在における在留外国人数について | 出入国在留管理庁
まとめ
日本の在留外国人が過去最多を記録した背景には、技能実習や特定技能による外国人労働者の増加が大きく影響していることが読み取れます。
また、留学生の急増も顕著であり、日本への関心やニーズが引き続き高いことが伺えます。今後、政府や企業がどのように外国人労働者や留学生を受け入れ、共生社会を構築していくかが重要な課題となるでしょう。
