特定技能制度に「金属製サッシ・ドア製造業」など11業種が新たに追加

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加地 志帆 /外国人実習雇用士

2019年にYOLO JAPANに入社し、外国人ユーザーの満足度向上を目指し、特にSNSを通じたプロモーション活動を担当。その経験を通じ現在は、企業が外国人採用をスムーズに進められるようヨロワークのウェブサイトにて情報発信。具体的には、外国人採用プロセスの支援、異文化理解を促進するコンテンツの提供。

2023年11月には外国人実習雇用士の資格を取得。企業と外国人が共存できる社会を目指すため外国人採用の知識を深めている。

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2024年9月30日、経済産業省は特定技能制度に「金属製サッシ・ドア製造業」を新たに追加することを発表しました。

この制度改革は、国内の人材不足に対応するため、外国人労働者を積極的に受け入れる重要な動きです。外国人採用を検討している企業にとって、この新しい制度は人材確保のチャンスを広げるものとなります。

特定技能とは?受け入れの際の注意点まで詳しく解説!_ダウンロード画像

特定技能制度とは?

特定技能制度とは、2019年に創設された外国人向けの在留資格制度です。この制度は、労働力が不足している産業分野で、専門的な技能を持つ外国人労働者を受け入れることを目的としています。

従来の「技能実習制度」が主に研修目的であるのに対し、特定技能制度は労働力確保が直接の目的です。外国人労働者は、日本で一定期間働くことが可能で、雇用期間を延長することもできます。

業種に新たな「金属製サッシ・ドア製造業」が追加

今回の改正により、特定技能制度の業種に「金属製サッシ・ドア製造業」が追加されました。

出典:経済産業省

この分野は、建築物の安全性や快適性を左右する重要な要素であり、特に耐久性、断熱性、防音性などが求められます。

このため、専門的な製造技術が必要であり、日本国内でも高い技術力が求められる分野です。しかし、近年では人手不足が深刻で、技能を持つ労働者の確保が課題となっていました。

今回の特定技能制度の業種追加により、専門知識や技能を持った外国人労働者を積極的に採用することが可能となります。これにより、業界の人材不足の解消と製品の品質向上が期待できます。

特定技能制度の区分

特定技能制度には「特定技能1号」と「特定技能2号」という2つの区分があります。
特定技能1号は、比較的基礎的な技能を持つ外国人労働者を対象としており、最長5年間の就労が可能です。

1号の外国人労働者は、必要な条件を満たすことで「特定技能2号」に移行し、さらに長期間日本での就労が認められます(※2号の対象分野は限られています)。

※外国人労働者を特定技能で受け入れる企業は、経済産業省が設置する協議・連絡会への加入が義務付けられています。この協議・連絡会への加入申請は2024年10月1日より「特定技能外国人制度」ポータルサイトを通じて可能になりました。

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ヨロワーク編集部のコメント

特定技能制度に新たな「金属製サッシ・ドア製造業」が追加されたことで、外国人労働者を採用できる分野が拡大しました。

この制度を活用することで、企業は必要な人材を確保し、事業の成長に役立てることができます。外国人採用を検討している企業は、ぜひ経済産業省の特定技能制度ポータルサイトを活用し、今後の手続きを進めましょう。

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