コラム

外国人留学生の新卒就活におすすめの就職サイトやエージェントを一挙紹介

外国人留学生の新卒就職において、成功を収めるためには、適切な情報と手段を持つことが不可欠です。日本での外国人留学生の増加に伴い、適切な就職サイトやエージェントの利用が注目されています。この記事では、外国人留学生の現状や就職意欲、そして外国人留学生向けにおすすめの就活方法やサイト・エージェントを詳しくご紹介します。外国人留学生の皆さんが、自身のキャリアを築き上げ、日本での夢を実現するための貴重な情報を得る手助けとなるでしょう。

外国人留学生の現状

まずは、日本に来る外国人留学生の数と、外国人留学生の日本での就職意欲についてみていきましょう。

外国人留学生数の推移

2022年5月1日の外国人留学生在籍状況調査によれば、外国人留学生の総数は231,146人でした。これは前年比で11,298人(4.7%)減少しました。主要な国・地域別では、中国が103,882人(前年比10,373人減)、ベトナムが37,405人(前年比12,064人減)、ネパールが24,257人(前年比5,432人減)となりました。この留学生数には、入国手続きを完了したものの、入国制限によりオンライン授業を受けざるを得なかった学生も含まれており、全体の8.5%(19,552人)を占めています。

2022年3月以降、水際対策の段階的な緩和により、留学生の新規入国が増加しました。特に大学・短大、大学院の非正規課程(交換留学プログラムなど)や、日本語教育機関の留学生数が増加傾向にあります。一方で、専修学校や正規課程を提供する大学・短大においては、過去年度の日本語教育機関の留学生数の減少などの影響により、留学生数が減少しています。これにより、全体的な外国人留学生在籍数は減少傾向にあります。

(出典)2022(令和4)年度外国人留学生在籍状況調査結果|外国人留学生在籍状況調査|留学生に関する調査|日本留学情報サイト Study in Japan

外国人留学生の日本での就職意欲

株式会社ディスコが公開した『2024 年卒 外国人留学生の就職活動状況に関する調査』によると、卒業後に日本での就職を希望する外国人留学生は、約9割にのぼりました。

また、詳細を見てみると、日本国内・海外に関わらず、日系企業に就職したい外国人留学生は、約半数の50%でした。
(1)日本に本社を置く日系企業:(44.5%)
(2)日本以外に本社を置く企業(外資系企業)(44.2%)
(3)海外にある日系企業(5.0%)
(4)海外に本社を置く日系以外の企業(現地企業及び外資系企業)(6.4%)

外国人留学生の春就職・秋就職とは

日本の現行の就職活動は、一斉に企業にエントリーするエントリー解禁日からスタートし、3月に卒業し、その後一斉に4月に入社するというスケジュールが一般的です。しかし、この形態は海外から見ると異例のものです。

海外からの留学生は、日本の就職活動を学び、そのスケジュールに適応する必要があります。つまり、ほとんどの海外の学生が異例のスケジュールと感じており、日本の就職活動は非常識に映ります。さらに、留学生が就職するタイミングは、春ではなく秋が一般的という話もあります。これにはどのような理由があるのでしょうか。

海外では、学校への入学が秋に行われることが多く、卒業時期も日本と異なります。例えば、アメリカでは6月が一般的な大学の卒業時期です。したがって、日本に留学した学生は、まず日本式の学校スケジュール(4月入学3月卒業)と母国の違いに違和感を抱くことでしょう。また、海外と日本では、就職活動のアプローチにも大きな違いがあります。この違いが、日本の就職活動の異常性を感じさせる主要な要因です。

海外では、多くの国で自分から企業にアプローチし、職を見つける方法が一般的です。アメリカがその良い例です。アメリカの学生は自分から応募し、インターンシップに参加し、その後インターンシップ先で就職するという形態が最も一般的な就職活動方法です。

多くの国でこの方法が採用されているため、就職活動は個人ごとに異なり、学生が学んだことを活かし、自分自身で内定を獲得するという考え方が広がっています。そのため、一斉に就職するのではなく、卒業後にいつ内定を受け入れるかは、個人によって異なり、全員が一斉に就職し、全員が卒業後に同じ日に入社する日本のスケジュールは異常に感じられます。

外国人留学生を受け入れる大学では、留学生のために9月入学と6月卒業のスケジュールを導入しているところが増えてきました。また、秋に入学し、卒業後の9月に就職する留学生が増えています。以前は、9月卒業の留学生に対しても4月に入社を受け入れることが多かったのですが、近年では、日本の就職活動が学生が内定を複数獲得した後に企業を選択するスタイルに変化し、中小企業で内定辞退が増加しています。したがって、学生を確保するために、企業側は秋採用や通年採用を増やす傾向にあります。

外国人就労ビザ手続き

外国人留学生におすすめの就活方法4選

ここからは、外国人留学生におすすめの就活方法を4つ紹介します。

①ナビサイト
②インターンシップ
③人材紹介会社・エージェント
④就活イベント・就活フェア

ナビサイト

最初の方法は、日本人の大学生と同様に、就職活動を行うために就活サイトに登録することです。

ただし、就活サイトには登録条件が設定されていることが多く、在学中の日本の大学生であることや、卒業後の一定期間内であることが条件とされていることがあります。したがって、これらの条件を満たさない場合、国籍にかかわらず利用することが難しいことがあります。

また、採用プロセスにおいて国籍による差別が禁止されているにもかかわらず、日本語が不得意な外国人の場合、面接などで適切にコミュニケーションが取れないため、不利になることがあります。

そのため、日本語能力が日本人と同等でない外国人にとって、就活サイトを利用した就職活動は容易ではない場合があります。

マイナビ
マイナビは、国内最大規模の新卒採用サイトで、掲載企業数は2万7千社以上に及びます。特に注目すべきは、このサイトの掲載企業のうち、従業員数が300人未満の中小企業が60%以上を占めていることです。首都圏だけでなく、地方企業も多く登録しており、地方企業の大量採用にも最適なサイトと言えます。

リクナビ
リクナビも大手新卒採用サイトの一つで、業界最大手のリクルートが提供しています。そのため、掲載企業数と登録学生数は業界トップクラスです。リクナビもまた、中小企業の利用が盛んであり、掲載企業の60%以上が従業員数が300名未満の中小企業となっています。

インターンシップ

もう一つの方法は、企業のインターンシッププログラムに参加し、その経験を通じて採用に繋げる方法です。特に、日本語が堪能でない外国人の場合、就活サイトを利用するよりも、インターンシップに参加して自身の能力や人柄をしっかりとアピールすることで、より採用されやすくなります。

また、企業側としても、インターンシッププログラムを通じて参加者が自社を理解し、入社前に自社に適合するかどうかを確認できるため、後で意外な問題が発生するリスクを低減することができます。

ただ、日本と海外のインターンシップには、多くの違いがあるため注意が必要です。海外のインターンシップと日本のインターンシップを比較してみましょう。

インターンシップの期間
・海外:海外のインターンシップは一般的に長期間で、8週間から12週間にわたることが多い。長期間にわたるため、深い業務経験が得られる。
・日本:日本のインターンシップは一般的に短期間で、1日から2週間程度が一般的。短期間なので、広く異なる業界や企業を経験することができる。

内容
・海外:海外の長期インターンシップは、ホストカンパニーの業務に深く関与し、実践的な経験を得る機会が多い。専門的な知識やスキルを習得しやすい。
・日本:日本の短期インターンシップは短い期間であるため、一般的には幅広い業務を体験することが主体。専門的なスキルの習得には限界がある。

要するに、海外の長期インターンシップは深い専門知識やスキルの習得、国際的な人間関係の構築、異文化への適応力の向上を促進する機会を提供します。一方、日本の短期インターンシップは短期間で幅広い経験を積むことに適しており、異なる業界や企業を探索するためのスタート地点として活用されることが多いです。

日本では、海外のような長期間のインターンシップに関しては、「長期インターンシップ」と呼ばれています。日本で「インターンシップ」と言われたら、「短期インターンシップ」のことだと覚えておいてください。

人材紹介会社・エージェント

日本での就労を希望する海外在住の外国人、ワーキングホリデーで来日中の外国人、または既に日本で働いていて転職を考えている外国人などは、留学生のように就職活動をオンラインで行うことが難しいことがあります。そのため、彼らは専門の人材紹介会社やエージェントを活用して就職活動を行うことが一般的です。中には外国人向けに特化したサービスを提供する人材派遣会社も存在します。

外国人の採用を検討している場合、こうした専門のサービスを活用することで、高いスキルを持つ外国人を採用する機会を大幅に向上させることができます。

就活イベント・就活フェア

就活イベントや就活フェアは、求職者や学生が多くの企業と直接対話し、採用情報を収集し、自己アピールする機会を提供する重要なイベントです。これらのイベントは、求職者が自分のキャリアパスを決定し、企業や業界を理解するために役立ち、企業側も候補者を評価し選考に進むために利用します。留学生、転職者、学生などさまざまな人々が参加し、就職活動やキャリア構築に貢献しています。

外国人留学生におすすめの就活サイト・人材紹介(エージェント)5選

外国人留学生におすすめの就活サイト・人材紹介(エージェント)を5つ紹介します。

①YOLO WORK(ヨロワーク)
②NINJA
③リュウカツ
④キャリタス就活【外国人留学生】
⑤グローバルリーダー

YOLO WORK(ヨロワーク)

YOLO WORK(ヨロワーク)は、外国人留学生や在住者向けの求人サイトで、国内最大級の外国人情報メディアである「YOLO JAPAN」が運営しています。当サイトは世界各国の外国人から「日本で仕事を探すメディア」として幅広く認知されており、外国人採用を検討している企業に強くおすすめされています。

外国人留学生は、こちらから求人検索が可能です。

外国人を雇用したい企業担当者の方は、こちらからWORKについてご覧いただけます。

NINJA

NINJAは、グローバルパワーが運営する求人情報サイトで、外国人の就職・転職希望者と外国人採用を検討する企業を結びつけるエージェントサービスも提供しています。

リュウカツ

リュウカツは、外国人留学生向けの就職活動情報サイトです。当サイトはゼネラルリサーチの調査において、口コミ評価や信頼性などのカテゴリーでランキング1位を獲得しました。また、外国人留学生専用の業界研究イベントや座談会を定期的に開催しており、皆さんの就職活動を積極的にサポートしています。

キャリタス就活【外国人留学生】

キャリタス就活は主要な就職ナビサイトの一つで、外国人留学生向けに専門の情報提供や「外国人財のためのキャリアフォーラム」などのイベントを開催し、外国人留学生の就職活動をサポートしています。

グローバルリーダー

グローバルリーダーは、ベイングロ―バルが手掛ける外国人留学生専門の就職支援ナビサイト・エージェントサービスです。外国人留学生向けの就職フェアを定期的に開催しています。

加地 志帆 /外国人実習雇用士

この記事を書いた人

加地 志帆 /外国人実習雇用士

2019年にYOLO JAPANに入社し、外国人ユーザーの満足度向上を目指し、特にSNSを通じたプロモーション活動を担当。その経験を通じ現在は、企業が外国人採用をスムーズに進められるようヨロワークのウェブサイトにて情報発信。具体的には、外国人採用プロセスの支援、異文化理解を促進するコンテンツの提供。 2023年11月には外国人実習雇用士の資格を取得。企業と外国人が共存できる社会を目指すため外国人採用の知識を深めている。

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