コラム

外国人に魅力的な求人票を作成して応募数アップにつなげよう!

外国人採用を検討している場合、求人票の書き方について迷ってしまう人事担当者の方もいるのではないでしょうか。外国人求職者は当然ながら、価値観や考え方、生まれ育った文化などが日本人とは異なります。外国人求職者からの応募数アップにつながる魅力的な求人票を作成するには、どのような内容を盛り込めば良いのでしょうか?外国人向けの求人票作成のコツをご紹介していきます。

外国人に魅力的な求人票を作成するコツ

それぞれの業界や職種によって、外国人が魅力的だと思う求人は異なりますが、まずは、外国人に魅力的な求人票の一般的なコツを7つ紹介していきます。

(1)ジョブ型採用(ジョブ型雇用)
(2)ジョブディスクリプション(職務記述書)
(3)ゴール設定
(4)福利厚生
(5)外国人の採用実績
(6)企業情報
(7)多言語表記

外国人向け求人票アピールのコツ

ジョブ型採用(ジョブ型雇用)

海外では「ジョブ型採用(ジョブ型雇用)」が一般的です。ジョブ型採用とは、雇用契約時に、求職者が入社後に担当する「職務内容」を明確にした上で契約締結をする採用方法のことを言います。外国人の求職者はこうしたジョブ型採用に慣れ親しんでいる人が多いため、就職活動において求人票に目を通す際、「仕事内容」をまず最初に確認する人が多いと想定されます。自分がやりたい仕事に従事できるかどうか?得意分野やこれまでのスキルを活かせる仕事内容かどうか?を重要視して求人票をチェックすることでしょう。そのため日本の企業の人事担当者が外国人向けに求人票を作成する場合は、「仕事内容」について具体的に説明することが大切です。

ジョブディスクリプション(職務記述書)

海外では、職務内容を明確に記した「Job Description」というものがあり、外国人の中には「Job Descriptionに記載がない業務は業務範囲外である」と考えている人もいます。日本の求人票は「Job Description」とは異なりますが、こうした観点からも「仕事内容」は詳細に記載しておくことをおすすめします。具体的な仕事内容を記載しておくことによって入社後の仕事についてイメージしてもらいやすくなりますし、企業と人材との間のミスマッチを防ぐことも期待できます。

ゴール設定

仕事内容や責任、与えられる権限などについて明確にしておくことに加え、仕事のゴールを分かりやすく明示することも大切です。海外では労働時間に関係なく、純粋に「仕事の成果」がそのままその人の評価となるケースが主流です。ですので「会社側が求めている成果」、「推進してほしいテーマ」、「解決してほしい課題」等についても可能な限り明示できると良いでしょう。さらに、「入社後のキャリア形成」についても記載しておくとベターです。海外の人は仕事を選択する際、「キャリアアップできるかどうか」に重きを置く人が多いと言われています。スキルアップのために、何度も転職をするという人も珍しくありません。そのため、「その企業で働くことによってどのようなスキルが身につくのか」、「将来的にどのようなキャリアパスが描けるのか」といったところまで求人票に盛り込めると良いでしょう。

外国人求職者応募数アップのコツ

福利厚生

求人票には、給与や労働場所、就業時間、休日、各種保険、配属部門とチーム編成、応募条件(日本語レベルや、これまでの経験、保有資格やスキル等)などの基本的な情報以外に、独自の福利厚生制度などアピールできることがあれば漏れなく記載することが大切です。給与の他に賞与や各種手当がある場合はそちらも記載しましょう。日本で働く際、住まいについて不安を感じる外国人もいますので、寮や住宅手当などがある場合は、寮の設備や費用、住宅手当額なども具体的に記載しておくと日本での生活についてイメージしてもらいやすくなります。

外国人の採用実績

社内に既に外国籍の従業員が在籍している場合は、外国人社員の仕事、実績についても触れておきたいものです。外国人受け入れ体制が整っていることが伝われば、外国人求職者の方に安心感を感じてもらいやすくなるでしょう。

企業情報

また、日本国内では知名度のある企業であっても、外国人の方にとっては「求人票を見て初めて知った会社」となるケースも考えられます。そのため自社の情報も記載しましょう。外国人向け求人票の書き方のコツは、「日本人には当たり前のことが、海外の人にとってはそうではない」ことを意識するという点です。自社の説明をする際も、外国人の方にとってイメージしやすいよう、具体的な表現を心がけましょう。企業情報をうまく記載できれば、外国人求職者の興味をひきつけるアピール材料にもなります。

多言語表記

可能であれば、日本語だけでなく英語やその他外国語での表記もあると良いです。日本語を学び、日本で働きたいという外国人であっても、「会話はできても読み書きは苦手…」という人も中にはいますので、そうした方々にも正確な情報を届けることができますし、外国語でネット検索した際にもヒットしやすくなり応募数アップが見込めるというメリットもあります。

外国人に魅力的な求人票を作成する際の注意点

外国人に魅力的な求人票を作成する際の注意点

外国人に魅力的な求人票を作成する際の注意点は、国籍や人種による差別はしないことです。
職業安定法では、「〇〇人を募集しています」などのように、国籍を指定して人材募集することは認められていません。もし、特定の国の文化やビジネスについて精通している人や、特定の国の言語能力がネイティブレベルの人材が欲しいという場合、「フランス語の読み書き、会話の能力がネイティブレベルの方」や、「タガログ語(フィリピン語)で日常会話ができる方」、「カナダの地元市場に対して知見が深い方」などのような記載をすると良いです。人種差別と捉えられないよう、募集している人材についての詳細は、スキルや経験に基づいた記載方法にしましょう。また、当然ながら外国人の方に対して給与を低くすることはできません。日本人と同等、またはそれ以上の、適正な給与を支払うことが必要となりますので注意してください。

応募数アップのための外国人向け求人票作成のコツ

まとめ

外国人向けの求人票と言うと、「難しそう…」だと二の足を踏んでしまう人事担当者もいるかもしれません。しかし、今回ご紹介した書き方のコツをおさえれば、外国人の方の目に留まりやすい魅力的な求人票を作成でき応募アップが見込めます。応募数がアップすれば、より企業にマッチした人材の採用が期待できますので、外国人雇用に興味がある方は上記を参考に、ぜひ採用に向けて最初の一歩を踏み出してみてください。

加地 志帆 /外国人実習雇用士

この記事を書いた人

加地 志帆 /外国人実習雇用士

2019年にYOLO JAPANに入社し、外国人ユーザーの満足度向上を目指し、特にSNSを通じたプロモーション活動を担当。その経験を通じ現在は、企業が外国人採用をスムーズに進められるようヨロワークのウェブサイトにて情報発信。具体的には、外国人採用プロセスの支援、異文化理解を促進するコンテンツの提供。 2023年11月には外国人実習雇用士の資格を取得。企業と外国人が共存できる社会を目指すため外国人採用の知識を深めている。

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