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国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)とは?

「国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)」は、外国人が日本語能力を評価し、日本でのコミュニケーションや生活に必要な言語スキルを測定するためのテストです。この記事では、「国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)」について詳しく紹介します。

国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)とは

「国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)」は、外国人が日本語を学び、日本でのコミュニケーションや生活に必要な基本的な日本語能力を評価するためのテストです。このテストは、日本に就労や留学をする外国人を対象としています。

国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)の目的

JFT-Basicの主要な目的は、外国人が日本語を学び、日本でのコミュニケーションや生活に必要な基本的な日本語能力をCEFRとJF日本語教育スタンダードに基づいて評価することです。このテストは、外国人学習者が自身の日本語能力を客観的に測定し、適切な日本語教育プログラムを選択するための重要なツールとして活用されています。

ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)に基づく日本語教育の枠組みへの適合
・JFT-Basicは、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)と呼ばれる国際的な言語能力評価基準に基づいています。CEFRは、言語の学習、教育、評価において共通の基準を提供し、異なる言語における能力を比較できるようにするものです。JFT-BasicはCEFRに基づいて、外国人が日本語を学ぶ際の基本的な能力を測定し、評価します。CEFRによる評価は、外国人学習者が日本語を習得する過程での目標や進捗を把握するのに役立ちます。

「JF日本語教育スタンダード」に基づく日本語教育の枠組み
JF日本語教育スタンダードは、国際交流基金がCEFRに沿って開発した、日本語教育のための枠組みです。この枠組みは、「相互理解のための日本語」という理念に基づいており、外国人が日本語を学び、コミュニケーションを円滑に行うための基準を提供します。JFT-Basicは、このスタンダードに基づいてテストが設計されています。

国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)の活用事例(特定技能)

「国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)」は、2019年4月1日から導入された「特定技能1号」在留資格の申請において、必要な日本語能力を測定するためにも活用されています。

国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)の内容

ここからは、国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)の内容として、「テスト形式」と「テスト構成」について紹介していきます。

国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)のテスト形式

このテストはコンピュータ・ベースド・テスティング(CBT)方式を採用しており、テスト会場でコンピュータを使用して出題と解答が行われます。問題は画面に表示され、ヘッドフォンを使って流れる音声に基づいて解答します。

国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)のテスト構成

テストは全体で60分間で行われ、各セクションには制限時間がありません。セクションごとの詳細は以下の通りです。

・文字と語彙:約12問
日本語の文字を読み、基本的な語彙を理解し、語の意味や用法、漢字の読み方、漢字の意味と用法を問われます。

・会話と表現:約12問
生活場面の会話に必要な文法や表現を使えるかどうかを測定します。文法と表現の適切な使用能力が評価されます。

・聴解:約12問
生活場面での会話や指示を聞いて理解できるかどうかを測定します。社交的なやりとりや店舗・公共機関でのやりとり、指示・アナウンスなどが対象です。

・読解:約12問
手紙や掲示、説明などのテキストを読んで理解できるかどうかを測定します。内容理解と情報検索の能力が問われます。

各セクション内では、同じセクション内であれば見直しや再解答が可能ですが、次のセクションに移動すると、前のセクションに戻ることはできません。

国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)のレベル

JFT-Basicの評価は、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)という国際的な言語能力評価基準に基づいて行われます。この評価は、外国人が日本語を学ぶ際の日本語能力を評価するための尺度として使用され、3つのレベルに分かれています。

A1レベル

A1レベルでは、基本的な日常表現や言い回しを理解し、使用できる能力が評価されます。外国人学習者は、日常的な簡単な対話や基本的なコミュニケーションを行うための言語スキルを持つことが期待されます。

A2レベル

A2レベルでは、広範な日常領域に関する情報交換に応じる能力が評価されます。外国人学習者は、日常生活や仕事での簡単なコミュニケーションや情報交換に適した言語スキルを持つことが期待されます。

B1レベル

B1レベルでは、普段出合う身近な話題について標準的な話し方で主要点を理解し、論理的な文章を作成できる能力が評価されます。外国人学習者は、より高度な日本語スキルを持つことが期待され、より複雑なコミュニケーションや文書作成が可能とされます。

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