【フランスの大学ランキング2023】人気大学と就職事情を解説

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加地 志帆 /外国人実習雇用士

外国人実習雇用士の資格を取得し、企業が外国人採用をスムーズに進められるように外国人採用プロセスの支援、異文化理解を促進する情報を発信しています。

フランス出身者の採用および選考プロセスにおいて、「フランスの学歴は!?」「この大学の評判は!?」「この教育機関の学位は大学と同等!?」など、疑問を抱えることはありませんか?

この記事では、このような疑問を抱える人事および採用担当者の方々に向けて、フランスの大学ランキング、教育制度、フランス人の就職事情に関する情報を紹介しています。

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  1. フランスの基本情報
    1. 地理的な特徴と首都や都市
    2. 人口や公用語
    3. 宗教と文化
    4. 政治と経済
    5. 文化と世界遺産
  2. フランスの教育制度の特徴
    1. 学校体系と入学年度
    2. 就学前教育・幼児教育(2歳から5歳)
    3. 義務教育(3歳から16歳)
    4. 高等教育
    5. 教育行政
  3. フランスと日本の教育制度の共通点
    1. 義務教育制度
    2. 学年制度
    3. 国家試験
  4. フランスと日本の教育制度の違い
    1. 学年制度の違い
    2. 義務教育の導入年齢
    3. カリキュラムと学校の運営
  5. フランスの大学ランキング(TOP20)
    1. 1位:PSL Research University Paris (PSLリサーチ大学パリ)
    2. 2位:École Polytechnique(エコールポリテクニーク)
    3. 3位:Sorbonne University(ソルボンヌ大学)
    4. 4位:Paris-Saclay University(パリサクレー大学)
    5. 5位:Télécom Paris(テレコムパリ)
    6. 6位:École des Ponts ParisTech(エコールデポンパリテック)
    7. 7位:École Normale Supérieure de Lyon(リヨン高等師範学校)
    8. 8位:Université de Montpellier(モンペリエ大学)
    9. 9位:Aix-Marseille University(エクスマルセイユ大学)
    10. 10位:University of Grenoble Alpes(グルノーブルアルプス大学)
    11. 11位:IMT Atlantique(IMTアトランティック)
    12. 12位:Université de Versailles Saint-Quentin-en-Yvelines(ベルサイユサンクエンタンアンイブリーヌ大学)
    13. 13位:University of Bordeaux(ボルドー大学)
    14. 14位:École Centrale de Nantes(中央ナント)
    15. 15位:Federal University of Toulouse Midi-Pyrénées(トゥールーズ連邦大学 ミディピレネー)
    16. 16位:L’institut Agro(アグロ研究所)
    17. 17位:CentraleSupélec(エコール・サントラル・パリ)
    18. 18位:Claude Bernard University Lyon 1(クロードベルナール大学リヨン1)
    19. 19位:University of Côte d’Azur(コートダジュール大学)
    20. 20位:Sciences Po(パリ政治学院)
  6. フランスの就職事情
    1. 日本よりも学歴主義社会
    2. 専攻と職種の一致を重視
    3. 国内重視の学歴評価

フランスの基本情報

フランスの大学ランキングや就職事情の前に、まずは、フランスという国の基本情報を見ていきましょう。

地理的な特徴と首都や都市

フランス(La France)はヨーロッパに位置する国で、公式には、「フランス共和国(République française)」と呼ばれています。フランスはヨーロッパの西部に位置し、多くの自然美や景勝地を有しています。国土はアルプス山脈、ピレネー山脈、マッサ・セントラル山脈などの山脈に囲まれています。また、大西洋、地中海、北海に面しています。

・首都:パリ(Paris)
フランスの政治、文化、経済の中心であり、セーヌ川(Seine River)沿いに位置しています。
・他の主要な都市:マルセイユ(Marseille)、リヨン(Lyon)、トゥールーズ(Toulouse)、ニース(Nice)などがあります。

人口や公用語

・人口:フランスの人口は約6,700万人(2021年推計)で、ヨーロッパで2番目に人口の多い国です。
・公用語:フランス語(French)が公用語として使用されています。

宗教と文化

フランスはラ・イシクル・エゴセンティリスム(無神論的、非宗教的)の伝統が強く、宗教的多様性があります。キリスト教カトリックが最も広く信仰されていますが、イスラム教、ユダヤ教、プロテスタントなども信仰されています。

政治と経済

フランスの政治は共和制国家で、大統領制を採用しています。大統領は国家元首であり、行政権を担当します。国民議会(下院)と上院(元老院)から成る議会制度があり、国民議会は577議席、上院は348議席を有しています。

フランスの経済については、工業国で、多くの産業が発展しています。自動車産業、航空宇宙産業、化学産業、電子機器、鉄鋼、食品加工、繊維、エネルギーなどが国内外で重要な役割を果たしています。フランスはまた、ヨーロッパ連合(EU)内で経済的な重要性を持つ国の一つです。

また、フランスは世界的な観光国として知られており、多くの観光名所があります。エッフェル塔、ヴェルサイユ宮殿、ルーヴル美術館、モン・サン=ミシェルなど、文化的・歴史的な名所が訪れる観光客に人気です。

文化と世界遺産

フランスは世界的に有名な文化を持つ国で、文学、美術、音楽、映画、料理などの分野で多くの貢献をしています。フランスはルネサンス期から現代まで多くの著名な芸術家、作家、哲学者、科学者を輩出しています。

フランスには多くのユネスコ世界遺産が存在し、美しい城、大聖堂、歴史的な都市などが含まれています。有名なものにはエッフェル塔、モン・サン=ミシェル、ヴェルサイユ宮殿などがあります。

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フランスの教育制度の特徴

ここからは、一般的なフランスの教育制度の特徴についてみていきましょう。

学校体系と入学年度

まず、フランスの学校年度は通常、9月から翌年の7月までの期間とされています。教育制度は就学前教育、義務教育、中等教育、高等教育の4つの主要な段階に分かれています。

就学前教育・幼児教育(2歳から5歳)

就学前教育は、2歳から5歳までの幼児を対象にしており、幼稚園または小学校に併設された幼児学級で提供されています。この段階では基本的なスキルや社交性を育むことが重要視されています。

義務教育(3歳から16歳)

義務教育は、3歳から16歳までの13年間にわたります。初等教育(小学校相当)は5年間続き、その後、中等教育(中学・高校相当)が7年間続きます。中等教育は前期中等教育(コレージュ)と後期中等教育(リセ、職業リセ)に分かれ、前者の修了には国家免状(DNB)が必要です。

・初等教育(小学校相当):5年間
・中等教育(中学・高校相当):7年間(前期中等教育【コレージュ】と後期中等教育【リセ、職業リセ】に分かれる)

高等教育

高等教育は、大学、大学に付属する技術短期大学部、グランゼコール、リセに付属するグランゼコール準備級などで提供されています。大学では学士課程、修士課程、博士課程が提供され、進学者に多くの選択肢を提供しています。高等教育は、バカロレア(中等教育修了資格と高等教育入学資格を兼ねる国家資格)を取得するためにも重要です。

また、フランスの大学進学率は、2016年には64%(男性:58%、女性:71%)でした。一方、日本の2019年の大学進学率は58.1%です。

教育行政

教育行政は中央政府と地方政府に分かれており、国民教育・青少年省と高等教育・研究・イノベーション省が中央政府の担当です。地方政府においては、17の地域圏教育区が設けられ、教育政策の地域別実施と学校施設の整備が行われています。

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フランスと日本の教育制度の共通点

フランスと日本の教育制度にはいくつかの共通点があります。ここからは、その共通点について詳しく紹介していきます。

義務教育制度

フランスと日本の両国ともに、児童や生徒に対して最低限の教育を提供するために義務教育制度を導入しています。全ての子供たちは学校に通うことが求められます。

学年制度

フランスと日本は、学年ごとに生徒が進級する学年制度を採用しており、学業進捗を管理しています。

国家試験

フランスと日本の教育制度では、学業評価や進学において国家試験が重要な役割を果たします。バカロレア(フランス)と大学入試センター試験(日本)が代表的な例です。

フランスと日本の教育制度の違い

一方で、両国の教育制度にはいくつかの違いもあります。ここからは、その違いを紹介していきます。

学年制度の違い

・フランス:学年暦は9月から翌年7月まで。進級が一斉に行われる。
・日本:学年暦は4月から翌年3月まで。進級は4月に行われ、年度制。

義務教育の導入年齢

・フランス:義務教育は3歳から16歳までの13年間。
・日本:義務教育は6歳から15歳までの9年間。幼稚園は義務教育に含まれないが、就学前教育として提供されています。

カリキュラムと学校の運営

・フランス:中央政府と地方政府による分散型管理。文理選択などがあり、学校の運営は地方に委ねられている。
・日本:教育委員会が地方自治体に設置され、一元的な管理が行われている。

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フランスの大学ランキング(TOP20)

異なるランキングソースのデータを参考にして、フランスの大学を総合的に評価した「YOLO WORK」独自のフランス大学ランキングを紹介していきます。

1位:PSL Research University Paris (PSLリサーチ大学パリ)
2位:École Polytechnique(エコールポリテクニーク)
3位:Sorbonne University(ソルボンヌ大学)
4位:Paris-Saclay University(パリサクレー大学)
5位:Télécom Paris(テレコムパリ)
6位:École des Ponts ParisTech(エコールデポンパリテック)
7位:École Normale Supérieure de Lyon(リヨン高等師範学校)
8位:Université de Montpellier(モンペリエ大学)
9位:Aix-Marseille University(エクスマルセイユ大学)
10位:University of Grenoble Alpes(グルノーブルアルプス大学)
11位:IMT Atlantique(IMTアトランティック)
12位:Université de Versailles Saint-Quentin-en-Yvelines(ベルサイユサンクエンタンアンイブリーヌ大学)
13位:University of Bordeaux(ボルドー大学)
14位:École Centrale de Nantes(中央ナント)
15位:Federal University of Toulouse Midi-Pyrénées(トゥールーズ連邦大学 ミディピレネー)
16位:L’institut Agro(アグロ研究所)
17位:CentraleSupélec(エコール・サントラル・パリ)
18位:Claude Bernard University Lyon 1(クロードベルナール大学リヨン1)
19位:University of Côte d’Azur(コートダジュール大学)
20位:Sciences Po(パリ政治学院)

それでは、ここからは各大学の特徴を簡単に紹介していきます。

1位:PSL Research University Paris (PSLリサーチ大学パリ)

PSLリサーチ大学パリは、フランスの首都パリに位置し、高度な研究と教育を提供する世界的に評価の高い大学です。芸術、科学、社会科学、経済学、工学、医学など多くの分野で優れたプログラムを提供しており、国際的な研究者と学生が集まる環境があります。

2位:École Polytechnique(エコールポリテクニーク)

エコールポリテクニークは、フランスで最も有名な工学校の一つで、特に数学、物理学、工学分野で優れた評判を持っています。卒業生は産業界や研究機関で非常に高い評価を受けており、国際的な影響力があります。

3位:Sorbonne University(ソルボンヌ大学)

ソルボンヌ大学は、パリ市内に複数のキャンパスを有し、幅広い学問分野でプログラムを提供しています。特に人文科学、社会科学、自然科学、医学など多様な分野で知られています。フランスの歴史的な大学のひとつであり、国際的な学術コミュニティで重要な役割を果たしています。

4位:Paris-Saclay University(パリサクレー大学)

パリサクレー大学は、パリ近郊のサクレ地域に位置し、科学、技術、工学、ビジネスなどの分野で優れたプログラムを提供しています。多くの研究機関と提携し、革新的な研究を推進しています。
また、旧:パリ大学(University of Paris)は、2020年にパリサクレー大学に統合され、新しい体制が整えられました。

5位:Télécom Paris(テレコムパリ)

テレコムパリ(国立高等電気通信学校)は、通信技術と情報技術に焦点を当てた大学で、高度な技術プログラムを提供しています。通信分野でのリーダーシップを持ち、産業界との協力が盛んです。

6位:École des Ponts ParisTech(エコールデポンパリテック)

エコールデポンパリテック(国立土木学校)は、土木工学、交通工学、環境工学などの分野で高い評価を受けている工学校です。インフラストラクチャーと持続可能な開発に関する研究が特に強みです。

7位:École Normale Supérieure de Lyon(リヨン高等師範学校)

リヨン高等師範学校は、リヨンにある優れた高等教育機関で、教育、文学、社会科学、科学などの幅広い分野で学問的な卓越性を持っています。卒業生は研究、教育、政府機関などで活躍しています。

8位:Université de Montpellier(モンペリエ大学)

モンペリエ大学は、フランス南部の都市モンペリエに位置し、多くの学問分野でプログラムを提供しています。医学、生命科学、文学、法律などの分野で優れた評判を持っています。

9位:Aix-Marseille University(エクスマルセイユ大学)

エクスマルセイユ大学は、フランス南部の都市マルセイユに位置し、多様な学術プログラムを提供しています。医学、人文科学、社会科学、理学などが含まれます。

10位:University of Grenoble Alpes(グルノーブルアルプス大学)

グルノーブルアルプス大学は、アルプス地域に位置し、科学、技術、環境科学などの分野で優れた教育と研究を行っています。高度な研究施設と連携し、革新的な研究が行われています。

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11位:IMT Atlantique(IMTアトランティック)

IMTアトランティックは、情報技術、通信、エネルギー、環境などの分野で専門的なプログラムを提供している大学です。産業界との協力に重点を置いており、技術革新を推進しています。

12位:Université de Versailles Saint-Quentin-en-Yvelines(ベルサイユサンクエンタンアンイブリーヌ大学)

ベルサイユサンクエンタンアンイブリーヌ大学は、パリ郊外に位置し、文学、法律、科学、経済学などの分野でプログラムを提供しています。パリ市内からもアクセスが良いです。

13位:University of Bordeaux(ボルドー大学)

ボルドー大学は、フランス南西部の都市ボルドーに位置し、多くの学問分野でプログラムを提供しています。特に科学、工学、医学、社会科学が強みです。

14位:École Centrale de Nantes(中央ナント)

中央ナント(ナント国立高等中央学校)はフランスのナントにある工学校で、高度な技術プログラムを提供しています。船舶工学、航空宇宙工学、電子工学など、幅広い工学分野に焦点を当てており、産業界との連携が強調されています。

15位:Federal University of Toulouse Midi-Pyrénées(トゥールーズ連邦大学 ミディピレネー)

トゥールーズ連邦大学は、トゥールーズに位置し、科学、工学、社会科学、文化、芸術など多くの分野でプログラムを提供しています。トゥールーズはフランスの航空宇宙産業の中心地であり、大学はこの分野での優れた教育と研究を行っています。

16位:L’institut Agro(アグロ研究所)

アグロ研究所は、農業科学、食品工学、環境科学などの分野で専門的な教育と研究を行う大学です。食品安全性や持続可能な農業に関する研究が重要な役割を果たしています。

17位:CentraleSupélec(エコール・サントラル・パリ)

エコール・サントラル・パリは、フランスで最も優れた工学校の一つであり、数学、物理学、情報技術、電子工学、ビジネスなど幅広い分野で高度なプログラムを提供しています。産業界との連携が強調され、革新的な研究が行われています。

18位:Claude Bernard University Lyon 1(クロードベルナール大学リヨン1)

クロードベルナール大学リヨン1は、リヨンに位置する大学で、医学、理学、工学、スポーツ科学、薬学などの幅広い分野で教育と研究を行っています。特に医学と科学分野で高い評価を受けています。

19位:University of Côte d’Azur(コートダジュール大学)

コートダジュール大学は、フランスの地中海沿岸に位置し、科学、技術、人文科学、社会科学、芸術などの分野でプログラムを提供しています。美しい自然環境と文化的な多様性が大学の魅力です。

20位:Sciences Po(パリ政治学院)

パリ政治学院は、政治学と国際関係に特化したフランスの大学で、社会科学分野でも高い評価を受けています。政治学、経済学、社会学、法律、国際関係、ジャーナリズムなど幅広い分野において高度な教育を提供し、国際的な環境でのリーダーシップを育成します。多くの政治家、外交官、国際的なリーダーが卒業生として名を連ね、国際的な影響力を持つ大学です。

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フランスの就職事情

最後は、フランスの就職事情について、紹介していきます。

簡単に言えば、フランスでは学歴が非常に重要で、学歴によって将来の職業や給与が決まります。学生は専攻と学歴選択に慎重に取り組み、経験を積むことが大切です。日本など外国からフランス就職を考える場合は、フランスの学歴システムを理解し、最終学歴をフランスに合わせることがおすすめです。

日本よりも学歴主義社会

フランスは学歴社会として知られており、個人の学歴は社会的地位やキャリアに大きな影響を与えます。特に大学やグランゼコールでの学歴は非常に重要視され、将来の職種や収入に大きな影響を及ぼします。社会的な格差は学歴によって大きく決まる傾向があります。

専攻と職種の一致を重視

フランスの企業は、求める職種に対応する専攻を持つ候補者を好みます。つまり、学士課程で文学を専攻した者が、金融機関での仕事に応募することは難しいことがあります。したがって、学生は将来の職業選択に関して慎重に計画を立て、学業とキャリアの一致を図る必要があります。

国内重視の学歴評価

フランスの企業は、外国の名門大学の学歴よりも、フランスの学歴を高く評価する傾向があります。履歴書での学歴表示は一般的ですが、外国の大学の評価が難しいことがあります。外国からの就職を検討する場合、フランスの学歴システムを理解し、フランスの学歴に合わせることが望ましいです。

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